【教室注意】7月11日(金)時間割 & 講師雑感
こんにちは、ナイト受験ラボです。7月11日(金)の時間割と教室割です。
1号館3階C教室が復旧しましたので、使用教室が変わります。
ご確認下さい。
1号館
A教室(1階)
予備教室
B教室(2階)
19:10~20:20
桐高2年 数学
20:25~21:35
桐高2年 英語
C教室(3階)
19:10~20:20
桐高1年 英語
20:25~21:35
桐高1年 数学
2号館
19:10~20:20
共通テスト対策 生物基礎
20:25~21:35
高3国語 やり直し古文文法
※ 自習は、1号館・2階自習室(~22:30)を利用してください。
ヤバい包丁の研ぎ直し
こんにちは、ナイト受験ラボの田中です。夏期講習も近づき、心がそわそわしてきた今日この頃。
心を落ち着かせ、穏やかにするには、そう、包丁を研ぐのです。
研ぎは迷走、もとい、瞑想。
家の包丁は一通り研ぎ尽くしてしまったので、ヤフオクで中古の格安まとめ売り包丁を購入し、包丁研ぎ武者修行です。
これは塾講引退後のセカンドライフのための準備でもあります。
第二の人生は「研ぎ師 田中」。
うん、悪くない。
では、ジャンク包丁の中から、今日の包丁はこれだ!


ヤバいですねぇ。
だいぶ年季の入った割込み三徳包丁です。
国語講師といたしましては、田中家に至る歴史に思いを馳せるわけであります・・・・・・。
身幅が狭いので、前オーナーさんは何度も研ぎ直して使っていたのでしょう。
しかし、砥石ではありません。簡易シャープナーでゴシゴシとされていたはずです。
その証拠が刃元の膨らみです。

ここはシャープナーでは研ぎにくいのです。
ではシャープナーを使って包丁をゴシゴシすると、どうなるでしょう?
刃線が上がって、身幅狭くなります。
するとある時から、包丁が切れなくなるのです。
図で説明します。

① よく切れる包丁の刃先は約1μm。1/1000mmです。
② まな板にトントン当てると刃先は平になります。切れない包丁の刃先は約40μm。
それに角度が固定されているシャープナー(V)で研ぐ様子です。
③ さらにまな板トントンで刃先が潰れます。
④ シャープナーで研ぎ進めると、ある時点から刃先が当たらなくなります。
以上が、簡易シャープナーで切れなくなる理由です。
再び切れ味を良くするためには、砥石を使って、側面をゴリゴリと削るしかありません。
この作業を「肉抜き」と呼びます。
しかし、前オーナーさんは、それでもこの包丁に愛着があったのでしょう。
間違いなく研ぎ業者に包丁研ぎを依頼したはずです。
しかし、この選択が運の尽きでした。
包丁を見れば、ありありと見えてきます。
表の刃線際がキラキラしているところを見ると、機械で研いだようですが、研ぎ方が完全に間違っているのです。シャープナーで切れなくなった包丁を、片刃で研いでいるのです。
日本の包丁=和包丁(出刃包丁や柳刃包丁)は、片方だけ研ぐ片刃の包丁なのですが、この三徳包丁は両刃の包丁なので、表と裏を研がないといけないのです。オールステンレスの包丁でしたら、片刃で研いでも問題ありませんが、この包丁は割込み包丁。つまり、食材を切るための硬い鋼(はがね)を柔らかい鉄(軟鉄)やステンレスでサンドしている構造です。それを片刃にしたら、こうなります。

① 割込み包丁の様子。硬い鋼(はがね)で切断します。
② シャープナーで切れなくなった包丁の様子。
③ ②を機械で片刃に研いだ図。
包丁の裏を見ると、中央から先端部にかけて、鋼が出ていません。これを「鋼切れ」といいます。これでは切れるはずがない。

前オーナーさんはお金を払って研ぎに出したのに、さらに切れない状態で戻ってきて、がっかりして諦めたのでしょう。リサイクルショップに売り払って、私の手元に届いたのでした(以上、田中の妄想です)。
あな、いたはしや。
哀れなこの「友則作 割込み三徳包丁」を、この田中がピンピンに生き返らせてあげましょう。「友則作」というのも、国語講師としては、紀友則を連想させて、縁を感じます。
まず、柄の部分と刃元の錆を、研ぎ粉(包丁を研いでいると出る「研ぎ汁」を乾燥させたもの)で磨きます。

次に硬い荒砥石(#120)で、刃元の膨らみ取りと裏の鋼を出していきます。


引き続き刃線を整え、肉抜きをして、、砥石を変えながら傷を浅くし、刃を鋭くしていきます。
(#150 → #320 → #600 → #1200 → #3000 → #5000 → #8000 → #12000)
9コの砥石を駆使し、2時間かかりました。完成です!


元々、鋼の割込みなので切れ味は抜群です。
見事復活しました!!
週末はぜひ、包丁研ぎを。
2025年07月10日 16:23
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