大学現役合格指導塾 ナイト受験ラボ|群馬県桐生市

大学入試に20年以上携わるベテランの専任講師が、最短距離で大学現役合格を狙う受験生の皆さんを万全の体制でサポートします。

4月24日(木)時間割 & 講師雑感

こんにちは、ナイト受験ラボです。
4月24日(木)の時間割と教室割です。ご確認下さい。

1号館
 A教室(1階)

  予備教室

 B教室(2階)
  19:10~20:20
   高3数学 数学ⅢC
  20:25~21:35
   共通テスト対策 物理

 C教室(3階)
  19:10~20:20
   高3国語 二次現代文
  20:25~21:35
   高3国語 二次古典

2号館
 終日閉館します。 


※ 自習は、1号館・2階自習室(~22:30)を利用してください。

 

底なし沼に、ドハマリ中

こんにちは。ナイト受験ラボの田中です。
ここ数回、講師雑感では、私の砥石沼にはまっていく様を、恥ずかしげもなく公開しているわけですが、実は本当の「沼」は、この先にあるのです。
それは「天然砥石の沼」です。
現在「砥石」と言えば、人工的に作られたセラミックが中心の「人造砥石」が主流なわけですが、もともとは、天然、自然の岩石を切り出して、砥石としていたわけです。しかし、人造砥石の開発、生活様式の変化によって、現在では天然砥石を採掘しているのは、熊本の天草砥石、愛媛の伊予砥石、京都の鳴滝砥石ぐらいです。
砥石には研磨剤の粒度で、目の粗い「荒砥」、目が非常に細かい「仕上げ砥」、真ん中の粒度の「中砥」があります。上記の天草砥石は「中砥」です。カミソリの刃は肌を傷つけてはいけないので、キレッキレの刃をつけなければなりません。その時用いる「仕上げ砥石」は、京都の「鳴滝砥」が代表です。天然の仕上げ砥石が採掘できる場所は大変限られているので、高価で取引されています。数十万円から数百万円。安いものでも数万円。バブルの頃には億の値が付いたそうです。一方中砥石は全国各地で採掘されました。

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写真の砥石は、昭和57年まで群馬の南牧村で採掘されていた「沼田砥(中砥)」です。群馬県民としては持っておかねばなるまいと思い、購入しました。石自体は500万年前に地中深くの流紋岩が熱水の影響で変質したものだそうです。天然砥石の研磨成分は主に石英で、沼田砥の石英のサイズは10~50μmだそうです。
この砥石を手に入れてから、岩石の興味がわき、京都の鳴滝砥を調べると、沼田砥とは、その成り立ちが全く異なりました。沼田砥はマグマが冷えた「火山岩」ですが、鳴滝砥は「堆積岩」でした。現在のハワイ沖の深海の底に、死んだ放散虫やコノドントや細かい泥などがゆっくりと堆積しました。そのスピードは1mm積もるのに1000年を要するとか。そしてプレートは1年に9cm日本に近づきます。その間、堆積物は海底深くに沈み込み、圧力と地熱で脱水し、ギュッと固められ、微生物の死骸は石英の結晶に変化し珪質粘板岩という岩石になります。鳴滝砥が採れる鉱山の数カ所では、地熱が低く変性が緩やかだったために、石英のサイズが1~2μmと極小サイズだったことが、鳴滝砥石を最高の仕上砥石にしたようです。日本近くで沈み込んだプレートの表層部が日本に押し寄せ、現在の京都あたりの山地となったようです。この時期がジュラ紀だったので、その地層を「ジュラ紀付加体」と呼び、鳴滝砥にはコノドントという微生物の化石が含まれていることもあるそうです。
 
ん!? コノドント?
 
聞いたことあるぞ。あぁ、大間々にコノドント館という施設がありました。大間々でコノドントが出る? ということは大間々あたりで、鳴滝砥と同じ「珪質粘板岩」が出るのでは?
気になったので、調べてみました。
鳴滝砥を産出する「ジュラ紀付加体」は、丹波~美濃~足尾帯と広域に広がっていて、桐生近辺では足尾山地を中心に、桐生市梅田町に珪質粘板岩(砥石型珪質粘土岩)が存在するということです。そして、さらに調べてみると、桐生市梅田町のお隣、栃木県佐野市飛駒町では、京都の砥石に劣らない仕上砥石「飛駒砥(ひこまど)」が産出されたとのこと。現在はこの砥石が採れた万山砥石鉱山は閉山し、無数の砥石がうち捨てられているとの情報を得ました!
 
うぅ、これは見てみたい。
 
しかし、場所を示す情報はありません。でも見てみたい。
鉱山に関する情報を可能な限り収集し、地図とにらめっこし、おおよその見当をつけて、行ってみました! 飛駒町。
 
予想はビンゴ!! 大当たりでした。
 
暖かくなると、大量のヤマビルが発生するということなので、長靴を履いて準備万端。
鉱山跡を探索しました。

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確かに人工的に切断された大量の粘板岩がうち捨てられています。ここで砥石を選別したのでしょう。

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 崖を登ると、露天掘りの跡があります。

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さらに奥には鉱口がありました。

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ヤマビルが怖いので、砥石の原石を数個お土産にいただいて、下山しました。
この原石を、砥石に加工していきます。
 
その後、家に帰って、改めて調べてみると、桐生の梅田でも砥石を産出したとの情報に出会いました。
しかし、具体的な場所や時期などは全く分かりません。
どなたか、梅田の砥石について、何か情報をお持ちでしたら、ぜひナイト受験ラボにご連絡ください(笑)。宜しくお願い致します。

 
2025年04月23日 16:29

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